この記事のまとめ
え、みんなもう主任になったの?俺はまだ昇格試験すら受けていないのに…
同期の中で出世・昇進が一番遅れた原因はなんだったのか?
自身の経験から出世が遅れる原因と挽回までにするべきことを詳しく解説します
新卒で入社した会社において、同期の存在というのは大きいものです。
- 仕事で困っているときに助け合う…
- 悩んでいるときに気軽に相談する…
- お酒を飲みながら上司や会社のグチを言い合う…
同年代で同じような悩みを抱えている者同士、少なからず仲間意識も芽生えます。
一方でどうしても気になるのが同期の出世のタイミングです。
同期って仲間であると同時にライバルでもあるんだよね
同じスタートラインに立ったからこそ出世のタイミングも気になるよね
私にはそんな出世レースで一番最初に脱落した苦い過去があります。
具体的にいうと、他の同期が同じタイミングで受ける主任試験に、同期で唯一、受ける資格すら与えられませんでした。
なぜ自分だけが他の同期より出世・昇進が遅れてしまったのか?
その原因と挽回策について自身の経験を踏まえて解説します。
もくじ
同期より出世・昇格が遅れる原因
主任、係長、チームリーダー…
会社によって呼び方は違いますが、一般的に20代後半くらいで役無しから1つ上の階級に昇格します。
同じタイミングで入社した同期と1番最初に明らかな差がつくのもこのタイミングです。
入社からおおよそ5-6年くらい経った頃だね
まさかこんなに早く差がつくとはな…
自分が同期に遅れをとったことを知ったときはとてもショックでした…
でも落ち込むより先にしなければならないのが原因究明です。
これまでの仕事ぶりのどこに同期より出世・昇進が遅れる原因があったのか?
入社してからのキャリアの歩みを振り返ってみましょう。
低い評価をつけられてしまった
新卒を一括採用するような日本企業では基本的に、入社数年でそこまで評価に差はつきません。
研修・OJTを受けながら与えられた仕事をコツコツこなしていれば並以上の評価がつきます。
低い評価をつけられるとすれば何かしら悪目立ちしてしまったことが原因でしょう。
- 自分のミスが原因で会社に大きな損失を出した
- 重要な顧客との関係を悪化させた
- メンタルを病んで会社を休みがちになった
日本企業の評価は減点方式なので、一度ケチがつくとなかなか評価戻せません。
▼次の関連記事に出世コースから外れる人の特徴をまとめています
【部署が重要】大企業で出世コースに乗る人・外れる人の特徴とは?上司に気に入られなかった
最近ようやくジョブ型雇用・実力主義といった制度の導入を耳にするようになりました。
とはいえ、まだまだ人間関係に依存した人事制度は根強く残っています。
特に人事権を持つ直属の上司との良好な関係は出世に不可欠です。
最初の配属で相性の悪い上司に当たってしまうと出世競争に後れを取ってしまいます。
また、コミュニケーションが苦手で意図せず上司をイライラさせてしまうタイプの若手は出世が遅れる傾向です。
競争相手が多い部署にいる
所属する部署も出世の遅れに大きく関係している可能性があります。
一般的に日本企業において昇格させるかどうかの判断は相対評価です。
自分より上司に気に入られているライバルが同じ部署にいると相対的に出世は遅れます。
出世しやすい部署にいるかどうか?は下手したら日々の仕事ぶりよりも重要かもしれません。
昇格試験に失敗する
小論文や面接など、昇格の際に試験を設けている会社も数多くあいます。
- 日々の仕事に忙殺されて全く準備できなかった
- 時間配分を間違って小論文を書ききれなかった
- 試験がそもそも苦手で本番当日は体調が悪かった
このような準備不足や当日のケアレスミスで昇格試験に失敗するケースもあります。
しかし仕事が忙しくない人ほど試験準備に時間をかけられるというのは皮肉な話です。
部署異動を繰り返す
昇格直前のタイミングで部署異動した人もまた不利な状況に追い込まれます。
部署から外に出て行く人は得てして長年同じ部署で働いている人に比べて低評価をつけられます。
上司としても、自分の手塩にかけた部下を引き上げたいのは当然です。
異動を繰り返すと「誰に推薦してもらうのか」が曖昧になるので昇格試験の直前はオススメしません。
▼次の関連記事に部署異動が出世に与える影響についてまとめました
同期の出世が悔しいときのNG行動
はっきり言って同期より出世が遅れたときの気分は最悪です。
しかも、次に昇格のチャンスが来るタイミングは1年も先になります。
この同期の出世を横目に取り残される1年はめちゃくちゃ苦痛…
自分がこの立場だったら同期の出世を素直に喜べる自信がない
プライドを持って仕事をしていたら尚更傷つくよな
真面目に仕事に取り組んできた人ほどショックも大きいことでしょう。
私も自分だけが昇進できなかったときは悔しさで仕事に集中できませんでした…
それでも同期の出世が悔しいからといってやってはいけないNG行動があります。
特に以下の3つの行動は控えよう気をつけましょう。
開き直って仕事の手を抜く
一番やってはいけないのが開き直って仕事の手を抜くことです。
たとえ会社からの評価が低くても、自らの価値まで下げる必要はありません。
そんなことをしたら、会社の低評価が正しかったことを認めることになります。
評価に納得がいかなくても、それと目の前の仕事とは切り離して考えましょう。
同期と不仲になる
もしかしたら同期の出世を素直に喜べないかもしれません。
それでも同期との友情関係を壊すようなことはやめましょう。
どうしても悔しさがこみ上げてしまう場合は少し距離を置くことも必要です。
それに、責めるべきは評価を下した会社や上司であることを忘れてはいけません。
窓際族を目指す
どうせ出世が見込めないならいっそのこと窓際族を目指すか?
このような判断もオススメしません。
窓際族になったら人生の大半の時間を無味に過ごすことになってしまいます。
毎日出社して、パソコンのモニターを眺めて、定時になったらそそくさと帰宅する…
そんな一見ラクそうな窓際族の日々は実は地獄のようにツラいことが経験上わかりました。
▼次の関連記事に窓際族が勝ち組でない理由について解説しています
出世・昇進が遅れたときの挽回策
出世が遅れて、先ずやるべきことは上司との面談です。
- なぜ自分だけが昇進できなかったのか?
- 低い評価を与えられた根拠は何なのか?
- 具体的にどのような成果を出せば評価が上がるのか?
これらを納得いくまで徹底的に説明させるのは評価される側の権利です。
評価の内容についてはフェアに話し合う必要があるね
理不尽な評価だったら人事に訴えるなりして徹底的にやりあおう
そもそも原因がわからなければ改善もできません。
低い評価を付けられた場合は遠慮せず徹底的に掘り下げるようにしましょう。
その上で出世・昇進の遅れを挽回する方法は2つあります。
1つは、その会社にとどまりコツコツと実績を積み重ねることです。
具体的な改善策、達成するべき成果を上司と話し合い、それを次の1年で着実に遂行すれば次の年には同期に追いつけます。
1年くらいの遅れならその先のキャリアで十分に挽回可能です。
もう一つの方法は転職してキャリアアップすることです。
評価に関する上司の説明に納得がいかない場合はこの手段をとります。
実際に私は上司との面談内容に全く納得がいかなかったことがきっかけで転職を決意しました。
結局、転職先では主任より1つ上の課長代理のポジションでの採用です。
昇格試験を受けずして2階級も上がったので、遅れを挽回したどころか逆転してしましました。
同期より出世・昇進が遅れても問題なし
自分は残業もして成果も残しているのに、何でノー残業のスタッフ部門が先に昇進するんだ?
こんなことを言うと負け惜しみだと思われそうですが、そうではありません。
私は仕事に自信とプライドがあったからこそ出世を巡って上司と対立しました。
海外では処遇に納得がいかなかったら転職するのなんて一般的だよ
自分を手放したら損だというスタンスで会社と対等に話すんだ
転職をして年収をアップさせるというオプションもある…
それを身をもって体現したからこそ同期より出世・昇進が遅れても全く問題ないと胸を張って言えます。
もちろん、会社にとどまって出世を目指すという選択肢もあります。
私の尊敬する先輩や同期で、そういった選択をした人もたくさんいました。
大事なのは「普段からプロ意識を持って仕事と向き合っているか?」ということです。
とどまるのがいいのか?転職するのがいいのか?というのは選択でしかありません。