この記事のまとめ
休職中に転職するのは違法?隠すべき?バレたら不利?
ネット上には色んな情報があるけど実際に体験した人の話が聞きたい!
私は休職中に効率よく転職活動をしてキャリアアップに成功した経験があります
休職中に転職するメリットはあるのか?
休職期間中に社外で幅広い経験をしたら、それを復職後に必ず仕事にいかします!
と、休職前は宣言したものの、ぶっちゃけ同じ会社にはもう戻りたくない…
でもそれって休暇を認めてくれた会社への裏切り行為になる?
休暇の理由によっては後ろめたい気持ちにもなりそうだね
さすがに会社を辞めたり転職したからって違法になることはないけどな
職業選択の自由が認められている以上、復職する約束を破っても罰則を受けることはありません。
とはいえ、人によっては休職中の転職を快く思わないのも事実です。
私は休職期間を利用して効率よく転職することに成功しました。
- 休職期間中であることは面接で隠したのか?
- どのような休職理由なら不利に扱われないのか?
- 復職する約束を破って会社と揉め事にならなかったのか?
自身の経験に基づいてこれらを詳しく解説していきます。
もくじ
休職しながら転職するメリットとは?
ネットで調べてみると、休職しながらの転職はあまり推奨されていないようです。
その理由の多くは採用側からの心象が悪いからとのこと…
一方で合理性という観点で休職中の転職活動を否定する意見はほとんどありません。
やっぱり問題は面接で不利になるかどうかみたいだね
でも忙しい仕事の傍ら転職活動するのも大変じゃね?
実際に私は、仕事がピークで急がし時は毎晩10時過ぎまで残業していました。
そんな忙しい中では十分に準備して転職に挑むことなんて不可能です。
そこで先ずは休職中に転職するとどのようなメリットがあるのかについて解説します。
今振り返れば、仕事をしながら転職してたら中途半端な結果にしかならなかったかもしれません。
しっかり準備時間を作れる
転職には意外と準備が必要です。
- 履歴書や職務経歴書の作りこみ
- 徹底した業界研究・企業研究
- SPIなど筆記試験の予習
毎日遅くまで残業しながらこれらを準備するのは非常に効率が悪いです。
ところが休職中なら1日の多くの時間を転職準備に使うことができます。
しっかり企業研究できるので本当に行きたい会社を吟味して選ぶことが可能です。
「もっと準備する時間さえあれば…」
と、あとから後悔をするリスクは確実に減るかと思います。
面接時間に融通が利く
仕事をしていると、面接できるのは有給休暇を使うか、定時後の時間を使うしかありません。
せっかく書類審査を通っても、もたもたしていたら別の候補者に内定が出てしまうことも…
そんな中、平日の昼間に堂々と面接の予定を入れられるのは休職者の大きなメリットです。
面接日時に融通が利くので複数の会社を同時に受けるのもそれほど負担になりません。
- 転職先の候補がなかなか絞れない…
- せっかくだから他の業界もチャレンジしたい!
- たくさん面接してから自分に合う会社を見つけたい
このよう多くの会社から次に働く会社を柔軟に選びたい人には特にオススメです。
引継ぎの必要がない
休暇に入る前はチームのメンバーに自身の業務を「引継ぎ」することが義務付けられています。
つまり、休職中に転職する場合には引き継ぎをし直す必要がないのです。
せっかく会社を辞めるのに、引継ぎに追われて有給休暇をほとんど消化できなかったらもったいなくないですか?
私は休職中に転職し、更には退職代行も利用して1度も出社せずに会社を辞めました。
おかげで新会社への初出勤するまでの間たっぷり自由時間を満喫できました。
海外旅行をしたり、新居探しに時間をかけたり、有意義な時間を過ごしましょう。
休職中の転職が不利な理由
休職を利用して市場価値を上げる方法はいくらでもあります。
- 新しい知識やスキルを身につける
- 仕事に役立つ資格を取る
- 社外に幅広い人脈を作る
海外では休暇を利用して新しいスキルを習得し、そのスキルを活かして転職するリカレント教育の考え方も浸透しています。
それなのにどうして日本では休職が転職する上で不利に扱われるのでしょうか?
スキルアップが伴えば企業と個人がWin-Winになれるはずなのにね
日本ではずっと終身雇用が当たり前だったのが原因だろうな
終身雇用と年功序列が当たり前だった日本では雇用に流動性がなく、1つの会社で働き続けることが良いとされてきました。
- 入社してから定年になるまで同じ会社で働くのが当たり前
- 働かない期間(休職)はサボっているのと一緒
- ブランクを作ったら出世コースから外れるのが常識
その結果このような休職は悪いことという価値観が根付いてしまいました。
そのため、多くの転職エージェントは休職中の転職は不利だというスタンスをとっています。
一方で、私自身は休職中に転職しても何の不利益を被ることなく、無事第一志望の企業から内定をもらうことができました。
それは私がたまたまラッキーだっただけなのか?
いえ、そうではありません。
以下の2つの条件を満たせば誰でも休職中の転職で不利に扱われないようになります。
昭和体質の日本企業から距離を置く
そもそも「休職中ってことは何もしてなかったってことね?」って言われたらどう思いますか?
私だったらそんな会社で働くのはこっちから願い下げです。
私はそんな根性論を振りかざす旧体質の日本企業から距離を置いて転職活動をしました。
なぜなら、そういった会社は以下のような特徴を持つことが多いからです。
- 管理職が男性ばかりで女性が活躍していない
- 国内売上比率が高い一方で海外での競争力がない
- 残業が正義で有給休暇も取得しづらい雰囲気がある
私はこういった会社には将来性を感じず、最初から興味がありませんでした。
「休職中に転職をするのは不利だからやめたほうがいい」
という転職エージェントは、こういった旧い日本企業ばかり紹介してくるのかも知れませんね。
確固たる目的を持って休職する
もちろん企業だけでなく、休職をする本人に問題があるケースもあります。
- 怪我や病気でやむを得ず休職した
- パワハラを受けて心を病んでしまった
- 親の介護で帰省を余儀なくされてしまった
このように環境に流され仕方なく休職した人は転職で有利になりづらいです。
理想的には留学のために休職、ボランティアのために休職、といった前向きな目的があると転職で評価されます。
また、仮にうつ病で休職したとしても、その間に勉強して新しい知識を身に付けることは可能です。
「きっかけは病気でしたが休職期間中に○○を習得しました」
このように自発的に動いた実績を示せれば転職で高い評価を得られるはずです。
▼次の関連記事に私のボランティア休暇経験についてまとめています
【体験談】ボランティア休暇はあり?なし?【キャリアへの影響】休職中に転職活動をした感想
ここで私自身の経験を紹介します。
私の場合は海外ボランティアに参加することが休職の目的でした。
- 社会貢献精神を育むことができる
- 外国語を習得することができる
- 途上国での生活でタフさを身につけられる
と、そもそも海外ボランティアは比較的転職アピールしやすい休職理由だといえます。
海外進出を強化しようとしている日本企業もたくさんあるからね
外資系や海外売上比率の高い日本企業と相性がよさそうだな
中には「ボランティアのために休職を許す寛大な企業を裏切るのか?」という不安もあるかもしれません。
では、実際に休職中にした転職の面接でどのように扱われたのか?
私が実際に感じたことをQ&A形式で解説します。
- 休職中であることは面接で隠したか?
- いいえ、隠しませんでした
そもそも休職に対して後ろめたいことは何もないので隠す必要がありません。
変に隠してバレることに怯えるより、全て正直に話した上で採用してくれる企業で働きたいと思っていました。
- 休職に対するマイナス評価はあったか?
- いいえ、全くありませんでした
むしろ休職中の活動経験や習得したスキルは面接でも積極的にアピールしました。
不利に扱われるどころか、多くの企業はちゃんと評価してくれます。
- 休職中の転職に対する面接官の反応は?
- 特にネガティブな反応はありませんでした
休職中に転職した方が引継ぎの必要もなく元の会社にとっても負担が軽く済みます。
面接中にこのような説明をしましたが、「確かにそうだね」くらいの反応でした。
- 休職中に転職活動をしていることは元の会社にバレなかったか?
- 既に退職の意を伝えていたのでバレても問題ありませんでした
私の場合は転職先が決まる前から元の会社に退職の意を伝えていました。
これは少し特殊なケースですが、基本的には同僚に漏らしたりSNSでつぶやいたりしない限り会社にバレることはありません。
- 復職せずに退職したことで元の会社とトラブルにならなかったか?
- 特に不利益を被ることなく退職できました
出社が面倒だったので退職代行を使い、円満に退職することができました。
復職する約束は破りましたが、休職前に不当に評価を下げられたこともあって負い目も感じませんでした。
▼次の関連記事に休職しただけで最低評価をつけられた経験をまとめています
【不当】休職しただけで評価が下がる?ボーナス最低評価の経緯休職中の転職活動は効率的でオススメ!
休職中に転職をすると不利に扱われるぞ!
復職してから転職をした方が安全だよ!
はっきり言ってこういったアドバイスには何の根拠もないと思っています。
- 休職した理由
- 元の会社を離れたい理
- 転職先の会社を志望する理由
重要なのはこれらを一貫性のある説明で面接官を納得させることです。
休職中がいいか?復職してからがいいか?ってそもそも本質じゃないよね
小手先の印象操作で内定を取れてもWin-Winにはなれないよな
私は休職中の転職活動で海外売上比率の高い業界大手企業2社、外資系の企業1社から内定をもらうことができました。
最終的に、1番行きたかった国内の大手企業に転職し、キャリアアップに成功です。
自分が経験したことだからこそ、休職中に転職しても不利にはならないと自信を持っていえます。
復職してから転職に成功する人は、休職しながらでも転職に成功する人だと思います。
遅かれ早かれ動くなら、早い方がお得だしメリットもたくさんあるのではないでしょうか?