この記事のまとめ
大した仕事もなく、一日暇を潰し、定時になったら即帰宅…
そんな窓際おじさんが羨ましい?
私は20代で閑職部署に追い込まれて地獄を味わいました!
その経験から窓際族が勝ち組だなんて大嘘だと断言する理由をまとめました
実際になってしまったときの対処法とは?
皆さんは窓際族という言葉を耳にしたことがありますか?
窓際族とは出世コースから外された主に中高年の会社員で、無能判定されるもクビにはされず、大した仕事も与えられないまま会社にしがみついている人の総称です。
窓際族は主に、閑職部署と呼ばれる、同じような窓際族が集められた部署に追い込まれ、毎日定時まで暇な時間を潰すことになります。
そんな彼らに対し、最近若い人の間で「窓際族こそ勝ち組なのでは?」という意見も増えているそうです。
確かに、仕事もせずにお給料がもらえるなんて羨ましい気もするな
窓際族の実態を知らないからそんなことがいえるのでは?
私はとあることをきっかけに、20代という若さで窓際族になった経験があります。
はっきりいって、仕事もないのに会社に行き、定時まで暇を潰す日々は苦痛でしかありませんでした!
そんな経験から窓際族が勝ち組になり得ない理由と対処法について解説します。
私はもう二度と窓際族に戻りたくはありません。
もくじ
窓際族になる人の3パターンの特徴とは?
そもそも、窓際族って目指してなるものではありません。
歳を取り、出世コースからはずれ、周囲から距離を置かれ、気付いたらなってしまっている…というものです。
情熱を持って入社したのに、どこで道がそれてしまったんだろう?
出世している他の同期たちと何が違ったんだろうな?
年齢別に言うと中高年が圧倒的に多いですが、若くして閑職に追い込まれるケースも中にはあります。
私なんて図らずも20代で窓際ポジションに行き着いてしまったわけですが…
私も含めこのように窓際族になる人に共通する特徴には3つのタイプがあります。
それぞれ具体的にどのようなものなのか?
もし本当になりたいのであれば参考にしてみてください。
仕事が出来ない無能タイプ
窓際族に共通する最も典型的な特徴といえば仕事ができないことです。
- 与えられた目標が達成できない
- 指示待ちで仕事の進め方に工夫がない
- 簡単なタスクにも無駄に時間がかかる
このような特徴を持つ人は、若いときから部署を転々とたらい回しにされる傾向があります。
異動を繰り返すうちに出世コースからはずれ、最後に行き着くのが閑職部署です。
やたら頻繁に異動内示ばかり出される人は注意してください。
▼次の関連記事に異動が多いと出世ができない理由を解説しています
【残酷】異動が多い人は無能?出世のタイミングが遅れる理由コミュ力が低い嫌われ者タイプ
稀に、仕事ができても窓際族に追いやられるケースがあります。
そういう人はコミュニケーション能力が低くて扱いづらいと思われている可能性が高いです。
- 仕事を依頼するとあからさまに不機嫌な態度を取る
- 普段から口が悪く、年下や弱い立場の人に高圧的
- 太っていたりスーツがよれよれだったりして見た目の清潔感がない
こういった特徴の人が窓際族に多いのは偶然ではないと思います。
なぜなら最終的に人事評価をつけるのは人です。
コミュニケーションを軽視する人は徐々に社内での居場所を失っていくでしょう。
上司からの嫌がらせタイプ
閑職部署には他の社員への見せしめといった側面も少なからずあります。
それは、単に仕事で失敗した場合だけではありません。
- 副業していることがバレてしまった
- イジメていた部下が出世して復習される
- 上司の反対を押し切って長期休暇を取得した
このように上司の意に反することをした結果、制裁として窓際族に追いやられる人もたくさんいます。
現に私はこのパターンで20代にして窓際族を経験しました。
会社で認められた休職を取得した直後に評価を下げられ、仕事がなくなったのです。
▼次の関連記事に休職から最低評価をつけられるまでの経緯をまとめています
【不当】休職しただけで評価が下がる?ボーナス最低評価の経緯窓際族になってみた感想|負け組です…
窓際族になると、本当にビックリするくらい仕事がなくなります。
残業もせず、外が明るいうちに定時で帰宅できる毎日は、最初は心地いいものでした。
残業だらけのボクからしたら羨ましいかぎりなんだけど?
それは居場所がないことの恐怖を知らないからさ
私が窓際族を経験したのは休暇を申請してから、実際に休暇に入るまでのおよそ4-5ヶ月間です。
そのたったの4-5ヶ月間でも精神的にめちゃくちゃキツくて頭がおかしくなりそうでした。
そんな経験があるからこそ窓際族は勝ち組なんかでは決してないと断言できます。
では、具体的にどのような理由で精神的に追い込まれるのか?
窓際族の1日のスケジュール
私が窓際族として過ごした期間の1日のスケジュールがこちらです。
時間 | スケジュール |
---|---|
8:30 | 始業 |
~ 8:40 | 朝のミーティング チームメンバーとスケジュールの共有やプロジェクトの進捗確認(窓際族の私はやることがないので「特に何もありません、終日社内にいます」というだけの作業) |
~ 8:50 | メールチェック 1日に入ってくるメール総数は10通くらいで、ほとんどがCCに入っているだけで返信の必要がない |
~ 17:30 | やることがなく、ただただ暇を潰す |
17:30 | 終業 |
始業からおよそ20分でその日の仕事が終了し、そこから定時まで何もすることがありません。
この、「やることがない状態」がいかに苦しいことか…
バリバリ働いていたときは、就業時間中にネットサーフィンしたり、喫煙所に篭ったりする窓際族の行動が理解できませんでした。
でも、今ならわかります。
暇すぎることのストレス
窓際族はとにかく暇すぎることがストレスです。
最初のうちはデスクで本を読んだり、勉強をしたりしていました。
そして人が近づく度にモニターを見ながらクリック音をカチカチさせて、仕事しているフリをするのです。
そんな時間がだんだん苦しくなると、トイレの個室に居座ったり、昼食の時間を長めにとったりするようになります。
当時はとにかく「いかにデスクに戻らないようにするか」ばかり考えていました。
有給休暇が全然足りない
そんなに会社に行きたくないなら有給休暇を取ればいいんじゃないの?
最初は私もそう思っていましたが、はっきり言って有給休暇は全然足りません!
私は前年から繰り越した分を含め40日間の有給休暇を持っていました。
ところが、40日間の有給休暇は5ヶ月間で使い尽くしてしまいました。
最後の方はあまりにも足りなすぎて、休暇の申請をごまかして超過取得したくらいです。
会社で腫れ物扱い
当然、周りが忙しいのに1人だけそんな生活をしていたら会社での立場もどんどん苦しくなっていきます。
- あいつ終業の鐘が鳴る前からパソコン閉じてるぜ
- あいつ就業時間中なのにネットサーフィンしてたぜ
- あいつ昼飯に外に出て行ってから全然帰ってこないぜ
直接言われていなくても、そんな声が聞こえてくるようでした。
なぜなら、これらは私自身が窓際族に対して実際に思っていたり口にしていたりしたからです。
自分が言われる立場になって、初めてその苦しみを理解することになりました。
自己肯定感の低下(うつ病)
こうして最終的に窓際族は自己肯定感の低下を余儀なくされます。
- 会社に自分の居場所がない
- 周囲からは腫れ物扱い
- いつクビを切られるか不安
これらの精神的な苦痛に耐え切れずうつ病になってしまう人もたくさんいます。
毎日満員電車に揺られ、家族も子供もいて逃げられない状態の中、こんな風に精神的に追い込まれたらと思うとゾっとします。
窓際族にならないための対処法
どんなに精神的に追い込まれても気にせずに図太く居座ればいいのでは?
と、思うかもしれませんがそんなに甘いものではありません。
私はあるとき、とある窓際おじさんがちょっとしてミスをした若手社員に狂ったように怒りをぶちまけているのを目撃しました。
このとき感じたのは精神的に追い込まれた窓際族は人格すら変わってしまうということです。
正直、窓際族の人たちって精神が不安定そうで声かけるの怖いんだよね
立場の弱い人を相手をストレス発散に使うのは迷惑だよなぁ
その他にも、閑職部署のあるフロアは以下のような特徴があります。
- 雑談が少なくどんよりした雰囲気
- 男性トイレの個室が常に埋まった状態
- 喫煙所の窓際おじさんがうつろな目で窓の外を見つめている
心の健康のためにも、こんな環境にいつまでも留まるべきではありません。
そこで窓際族になりたくない・抜け出したいひとがするべき具体的な3つの対処法を紹介します。
いずれも、ほんの少しの努力で環境を変えられるものばかりです。
勉強に励む
自分を窓際族に追い込んだ会社や上司が悪いんだ!
と、いくら叫んでも会社や上司を変えることは出来ません。
一方で自分自身は日々の勉強次第でいくらでも変われます!
- 英語やその他の外国語を習得する
- エクセルの関数をマスターする
- プログラミングに詳しくなる
このように需要のあるスキルを身につければ窓際族に追い込まれる心配はありません。
既に窓際族になっている人も、自分に出来ることから徐々に初めていくことをオススメします。
副業を始める
窓際族には実はメリットも少なからずあります。
なかでも最大のメリットは定時に帰宅して自分の時間を確保しやすいことです。
この有り余っている暇な時間を利用して副業するのは窓際族の特権といっても過言ではありません。
私は窓際族の期間を利用してこのブログを始めました。
さすがにブログの収益だけで食べていくのは厳しいですが、お小遣い稼ぎにはなります。
もちろん、サラリーマンをやりながらなので顔や名前を出すことはオススメしません。
更には会社名を出したり業務で知りえた情報をブログに書くのもNGです。
転職する
最も時間をかけずコスパ良く立場を回復させる手段は転職を成功させることです。
私は休職をきっかけに窓際族になりましたが、休職中に転職してそのまま会社を辞めました。
- 異業種への転職で新しい知識の習得
- 大企業への転職で給料アップ
- 自分の仕事を評価してくれる仲間との出会い
こうして窓際族になって失ったものは転職で全て取り戻すことが出来ました。
また良好な人間関係の中で普通に仕事ができる…
仕事を任され、頼られ、成果を評価してもらうことで自己肯定感が回復することが出来たのがなによりも大きかったです。
窓際族が勝ち組というのは大嘘だった!
日々のストレスは精神を蝕み、心を暗くし、本人の気づかぬうちに人格すら変えてしまいます。
- イライラしやすく怒りっぽくなった
- 店員や立場の弱い人に高圧的な態度を取ってしまう
- 何をするにも活力が沸かない
このように性格が歪んで一番被害に合うのは身近に居る大切な家族です。
家族や身近な人が一番苦しむことを忘れちゃいけないね
悪いことは言わないから窓際族なんて早く抜け出そう!
大げさでもなんでもなく、会社で暇そうにしている窓際族で幸せそうな人を見たことがありません。
自分でなってみてより一層、窓際族が勝ち組だなんてデタラメだということを思い知りました。
転職先では上司や同僚を頼ったり、逆に頼られたりもしながら自分の居場所を作れています。
居場所と役割が確保されているだけでこんなにも安心材料になるなんて思わなかったです。
もし窓際族になりたいと考えていた人は、少し冷静になってこれから進む道を見直してみましょう。