この記事のまとめ
会社で認められた休職制度を使ったら最低のボーナス査定を受けた…
でもそれって不当な人事評価なのでは?
そんな経験から休職しただけで評価が下がる実態とボーナスで最低評価を取った経緯について詳しく解説します
そのとき私が会社に対して取った行動とは?
日本中のサラリーマンが歓喜する年に2回の特別な日といえば?
そう、ボーナス支給日ですよね!
朝出勤し、いつものようにパソコンを開き、平静を装いつつも真っ先に賞与明細を確認しに行くと…
その時はまさか自分がボーナスで最低評価を食らうなんて想像もしていませんでした!
ええ、年功序列の日本企業で最低評価を食らうことなんてあるの?
よっぽどの損失でも出さない限り普通じゃ考えられないよな
最低の人事評価を取るような失敗なんてしたことありません。
唯一心当たりがあったのは、会社の制度を使って休職する直前だったということです。
休職を理由に人事評価が下がるなんてことあっていいのか?
私が目の当たりにした実態と不当な人事評価への対処法について解説します。
もくじ
休職しただけで評価が下がるのは本当?
人事評価の基準やルールは各会社によって個別に規定されています。
最近では男性も含め、従業員の産休や育休を認めるのは当たり前になりました。
ある程度の規模の会社になると休職期間中の人事評価について社内規定に明記しています。
先ずは自分の会社の社内規定をチェックしてみることだね
一般的には休職中でも不利に扱われないよう定められているはずさ
休職中は労働の義務を免れるため、評価が高くなることは基本的にありません。
- 真ん中の評価(A~CならB)をつける
- 評価をつけない(プラスもないがマイナスもない)
- 休職前と同じ評価を休職中もつける
私の知る限りこういった対応を取る会社が多いと思います。
但し、休職の理由によっては評価が下がる覚悟も必要な場合があります。
特に以下の3つの理由で休職する場合は出世に響く可能性があります。
期の途中での休職
多くの日本企業は9月末と3月末にそれぞれ上期と下期の終わりを迎えます。
そんな期が終わる前に休職して途中退場する場合は注意が必要です。
ボーナス評価は期毎の成果に応じて行われます。
- 休職に入るまでの成果のみを取り上げて評価してくれるのか?
- 期の途中で抜けた部分をマイナスとして評価するのか?
- どちらを評価基準とするかも上司の裁量に委ねられるのか?
このような想定を念頭に、先ずは社内規定をしっかり確認しましょう。
その上で、疑問点がある場合は休職に入る前に上司や人事に確認することが大切です。
ケガ・病気の休職
休職に入る人が必ずやらなければいけないのが業務の引継ぎです。
当然、十分な時間的余裕をもって必要な情報を滞りなく引き継ぐことも評価の対象に入ります。
ここで問題となるのはケガや病気などで事前の告知無く休職に入ってしまうケースです。
たとえ本人に責任が無くても、少なからず会社が損失を被ることは避けられません。
また、突如開いた穴を埋めるために、他のメンバーに負担をかけてチーム体制を立て直す必要性も出てきます。
このような場合はある程度マイナスの人事評価をつけられることも覚悟する必要があるかもしれません。
うつ病による休職
休職理由のなかでも最も出世に悪影響を与えるのがうつ病など心の病による休職です。
- 1日の長い時間を拘束される
- 意見の異なる相手とコミュニケーションをとる
- 期限内にタスクを終わらせる義務を負う
と、このように仕事というのは肉体的にも精神的にも少なからずしんどいものです。
そのためうつ病や心の病で休職すると仕事の適正そのものを疑われてしまいます。
また、心の病は一度発症するとなかなか治りません。
そのため、一度社内で「メンタルが弱い人材」のレッテルが貼られると出世コースに戻れないのが現実です。
▼次の関連記事に出世コースから外れる人の特徴についてまとめています
【部署が重要】大企業で出世コースに乗る人・外れる人の特徴とは?休職前のボーナスで最低評価を受けた経緯
どの会社も、ボーナスの評価は5-10段階くらいに分かれているのが一般的かと思います。
でも、そのなかの最低評価を実際に取っている人って見たこと無くないですか?
何を隠そう、私は休職前のボーナスで最低評価を受けた経験があります。
休職前に最低評価って会社も露骨なことしてくるね…
評価を見た瞬間に復職する気は失せたよね
その当時、私は会社のボランティア休暇制度を利用して海外ボランティアに参加する予定でした。
事前に会社にも伝え、承認をもらった上での休暇だったのに…
- 1月から休暇の予定で冬のボーナス(12月支給)で最低評価を食らった
- 冬のボーナス評価対象である上期(4-9月)はフルで働いていた
- 上期の間に会社に大きな損失をもたらすような失敗をしていない
- 時間に余裕を持って引継ぎも滞りなく完了している
- 海外駐在を経験するなど、会社でのそれまでの評価は悪くない
以上のような状況から、これは休職に伴う不当な人事評価であると私の中で判断しています。
12月は残りの有給休暇を消化していたこともあり、会社にはほとんど顔を出しませんでした。
そのためボーナス最低評価の理由について上司と直接面談できなかったことが唯一の心残りです。
▼次の関連記事に最低評価のきっかけとなったボランティア休暇について解説しています
【体験談】ボランティア休暇はあり?なし?【キャリアへの影響】休職を理由とする不当な人事評価への対処法
残念ながら多くの場合、人事評価は直属の上司の裁量に委ねられています。
そのため一度付けられた評価は簡単には覆りません。
だからといって不当に評価を下げられても泣き寝入りするしかないのか?
ちゃんと成果も出したのに評価を下げられるなんて悔しすぎるよ
黙ってたら会社からなめられたままだぜ
自分の仕事にプライドを持って取り組んでいるかどうか?
もしプライドがあるなら休職を理由とする不当な人事評価にはきちんと対処すべきです。
では具体的にどのように対処したらいいのか?
私が実際に取った行動を含め3つの対処法を紹介します。
最低評価をつけた上司と面談する
人事評価をつけるのは上司の権利ですが、同時に評価の根拠を説明するのは上司の義務です。
その最低評価をつけた上司と面談してフィードバックをもらうようにしましょう。
- 何を根拠に最低評価をつけたのか?
- 具体的に何をすれば評価が上がっていたのか?
- 他の同僚に対する評価と比較して妥当といえるのか?
これらを納得いくまで容赦なく徹底的に聞いてみましょう。
納得させられるもんならさせてみろ!
明らかに不当な人事評価の場合、その面談の様子を録音してもいいかもしれません。
人事に直接相談する
- 評価が著しく下げられた理由が理解できない
- 休職すること以外に思い当たる落ち度が無い
- 上司に説明を要求しても納得できなかった
その場合には不当に下げられた評価について人事に直接相談した方が早いかもしれません。
人事に相談する場合、先ず休職に関わる人事規定に目を通しておきましょう。
休職しただけで評価を下げるのは上司の職権乱用ではないか?
あくまで冷静に、自分が感じる違和感を事実に即して淡々と説明するよう心がけてください。
会社を見限り転職する
そもそも会社で認めた休職なのに、それを理由に評価を下げるってあまり頭のいいことだと思いません。
そんなバカな会社に居続ける必要あるのか?
もちろん、バカなのは上司だけかもしれませんが、そんなバカに権限を与えているのは会社です。
であれば、評価を下げられた側としては会社全体がバカだと判断せざるを得ません。
もうお気づきかもしれませんが、私はそんなバカな会社を見限り転職しました。
はっきり言って転職しちゃえば全てまるっと解決します。
もちろん不安はありましたが、私の場合は大企業にキャリアアップでき、給料もアップしました。
しかも休職中に転職すると時間も確保でき、引継ぎもする必要ないのでとても効率的です。
▼次の関連記事に休職期間中に転職活動をするメリットをまとめました
休職した従業員の評価を下げるバカ会社へ
サラリーマンには2種類いると思っています。
言われたことを淡々とこなして給料をもらえればいい人と、プロ意識を持って高い成果をあげる意欲のある人です。
前者は不当に評価を下げられても会社に必死にしがみつくでしょう。
でも、後者は納得いかない理由で評価が下げる会社に興味を失うことになります。
こうなったら会社にとっても休職を理由に評価を下げるメリットはなにもないはずです。
会社にとってどっちの人材が重要かちゃんと考えたほうがいいよね
転職先に困らない優秀な人材ほどさっさといなくなるからな
正直、会社から受けた仕打ちに対しては少なからずショックを受けました。
ただ出世が遅れたとか、ボーナス金額が減ってしまったこととかが残念なだけではありません。
これまで汗水流して働いてきた会社がこんなにもケツの穴の小さい組織だったという事実に一番ショックを受けました。
そんなこともあり、休職明けと同時に退職代行を使って1度も出社せずに転職しました。
休職中にかねてから興味のあった大企業から内定をいただき、給料もボーナスも大幅アップです。
もし休暇前のボーナスで最低評価をもらっていなかったら、私はまだ同じ会社で働き続けていたかもしれません。
そういう意味では、きっかけを与えてくれた前の会社には感謝すらしています。